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日外会誌. 103(10): 733-736, 2002
特集
鏡視下手術の現況と問題点-適応と限界-
7.胃,十二指腸外科
I.内容要旨1980年代後半に腹腔鏡下手術が紹介され,1990年代には,その手術の特徴である低侵襲性,術後疼痛の軽減,早期社会復帰などの利点を胃十二指腸外科領域にも取り入れる努力がなされた.その結果,胃食道逆流性疾患や穿孔性十二指腸潰瘍に対する内視鏡下手術は標準手術として確立してきた.一方,リンパ節郭清の必要ない早期胃癌には腹腔鏡下胃局所切除や腹腔鏡下胃内粘膜切除が,またD1+αのリンパ節郭清を必要する早期胃癌には腹腔鏡補助下胃切除(LADG)が開発され良好な成績があげられている.近年,その根治性と有用性が報告され,社会保険診療報酬の対象術式として認められるまでになった.このように胃十二指腸外科における内視鏡下手術の役割は大きいと思われる.
キーワード
内鏡視下手術, 胃食道逆流疾患, 穿孔性十二指腸潰瘍, 早期胃癌
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