[
書誌情報]
[
全文PDF] (3775KB)
[会員限定・要二段階認証][
検索結果へ戻る]
日外会誌. 102(12): 860-865, 2001
特集
各科領域の抗菌薬ガイドライン
7.外傷・救急領域の抗菌薬ガイドライン
I.内容要旨外傷・救急領域の感染症の特徴は多発外傷,重症熱傷など生体防御能が著しく低下し易感染状態となっていることが多いこと,VAP(ventilator associated pneumonia)やカテーテル敗血症(catheter related sepsis:CRS)を発症する危険性が高いことなどである.抗菌薬投与の原則は感染症の発症を早期に診断し,その起炎菌を確定して迅速に対応することであり,感染源や起炎菌が不明瞭のままの経験的抗菌薬投与は菌交代や耐性菌発生を生ずる危険性があり,厳に慎まなければならない.とくに長期にわたる入院感染治療が必要となる患者については,治療初期から計画的な抗菌薬投与を心がけるべきである.また,抗菌薬の予防投与は特定の疾患・条件下に限り,病棟における薬剤耐性菌の検出状況を参考に選択し,耐性菌の発生を回避すべきである.
キーワード
ガイドライン, 抗菌薬, 外傷, 熱傷, 救急医学
このページのトップへ戻る
PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。