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日外会誌. 102(7): 521-524, 2001
特集
肺癌の手術適応の再検討
6.末梢小型肺癌部分切除術の検討
I.内容要旨1960年代になって肺癌に対する標準術式は肺摘除術から肺葉切除術に移行した.当時よりpoor risk症例を対象として肺切除量を縮小するsublobar resectionは行われていたが,1974年に「minimal resectionは将来good risk patientsにも行いうる術式」と報告された.以来30年近く経過するが,その間に報告されたminimal resectionのほとんどは依然その対象をpoor riskとしてきた.1990年代になって肺葉切除耐術者の末梢小型肺癌に対するsublobar resectionの多施設共同prospective studyが本邦で行われ,術中迅速診断を用いた“wide margin and aggressive intraoperative examinations”により拡大区域切除術は肺葉切除術と同等の治療成績が得られると報告された.しかしながら,肺葉切除術耐術者を対象とした肺部分切除術の成績は未だ示されておらず,現時点における肺癌に対する“積極的肺部分切除術”は時期尚早と考えられる.
キーワード
肺癌, 小型肺癌, 部分切除術, 区域切除術, 縮小手術
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