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日外会誌. 102(3): 274-276, 2001
特集
外科学-新しい潮流
I.21世紀の外科学会への提言
6.次世代の外科医としてThe Best and The Brightest を育てるために
I.内容要旨20世紀において外科学はあらゆる分野で進歩を遂げ,その治療成績も安定してきた.来る21世紀には,robotic surgeryの導入による低侵襲手術の発展や,再生医学の外科的応用など,今後さらにdynamicな変化が起ころうとしている.しかし,近年医学部卒業生の外科志望者は減少しており,将来各大学や病院において外科医を確保することが困難な状況も予想される.こうした現状を踏まえ,外科学の次世代を担うに相応しいthe best and the brightestを研修医として迎え,育てるために,我々は何をすべきであろうか.
より多くの志ある医学生が外科を志望するようになるには,1)外科学の学問としての魅力を彼らの学生時代から余すところなく伝える手段を持つこと,2)わが国の社会的要請に答えられる充実した研修医制度を確立し,研修終了時にはやりがいのある職場を提供できること,3)拘束時間の長さや高いリスクの職務内容に見合った収入を得られるなどの魅力ある環境を整備することが大切であると考える.
キーワード
卒前教育, 卒後教育, 認定医制度, 診療報酬体系, 外科医の志
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