[書誌情報] [全文PDF] (487KB) [会員限定・要二段階認証][検索結果へ戻る]

日外会誌. 101(11): 794-798, 2000


特集

救急医療における中毒医療の現況

9.解毒剤・拮抗剤

川崎医科大学 救急医学

藤井 千穂

I.内容要旨
解毒剤としては2つに大別できる.1つは有機リン剤,シアン,重金属など毒物に対するもので,他の1つはアセトアミノフェン中毒のような医薬品のoverdoseに対するものである.これらについては治療法がほぼ確立されている.最近では医薬品や毒物,劇物の血中濃度および尿中濃度が定性,定量できるようになったので,これらをモニタリングすることが大切となる.一方,拮抗剤については,どこまでを拮抗療法と考えるかいろいろな見方がある.
ここでは解毒剤,拮抗剤を使用するにあたっての基本的な注意事項について述べ,日常よく遭遇する中毒に関しての解毒・拮抗剤を表にして示す.

キーワード
解毒剤, 拮抗剤, キレート剤, 血中薬物濃度

このページのトップへ戻る


PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。