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日外会誌. 94(12): 1313-1316, 1993
症例報告
鈍的外傷による大腿動静脈閉塞症の1手術治験例
I.内容要旨鈍的外傷による大腿動静脈閉塞症の1例を経験したので報告する.症例は61歳男性で,角材の角で右鼠径部を打撲し,約1カ月後に右下肢の浮腫および間歇性跛行が出現した.血管造影により右大腿動静脈閉塞症と診断し,右総腸骨ー総大腿動脈バイパス術および右大腿静脈血栓除去術を行った.鈍的外傷による大腿動脈閉塞はまれであり,初期には虚血症状がはっきりせず見逃されやすい.さらに静脈損傷は動脈損傷にマスクされることがあり,注意すべき1例と思われた.
キーワード
鈍的外傷, 大腿動静脈合併損傷
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