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日外会誌. 94(3): 314-317, 1993


症例報告

膝窩動脈外膜嚢腫の1例 Magnetic resonance imaging 診断の有用性について

広島大学 医学部第1外科

林 載鳳 , 浜中 喜晴 , 末田 泰二郎 , 松島 毅 , 四方 裕夫 , 松浦 雄一郎

(1991年8月21日受付)

I.内容要旨
稀な膝腐動脈外膜嚢腫の1例を経験した.症例は34歳の男性で, 膝屈曲時の左下腿しびれ感と間歇性跛行を訴えて受診した.血管造影で膝腐動脈に三日月状の狭窄を認めた.新たな試みとしてMRIを施行したところ, T2強調像で高輝度に描出される腫瘤が認められた.嚢腫壁切除術を行い, 症状の改善をみた.本症の診断に当たっては, 従来の血管造影, CTに加えてMRIを施行することにより, 術前に確定診断を下すことが可能と考えられた.

キーワード
膝窩動脈外膜嚢腫, MRI (magnetic resonance imaging)

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