[
書誌情報]
[
全文PDF] (3641KB)
[会員限定・要二段階認証][
検索結果へ戻る]
日外会誌. 86(7): 863-867, 1985
原著
Ogilvie’s syndrome (Pseudo-obstruction of the colon)の1治験例とその検討
I.内容要旨Ogilvie’s syndromeとは機械的狭窄のない機能的結腸閉塞をいい,種々の基礎疾患に続発して起こることが多い.この疾患の原因は腸管運動を支配する自律神経の乱れによる,結腸の痙攣性変化であろうと考えられている.本疾患は欧米ではしばしば報告されているが,本邦においては痙攣性イレウスという概念の中に包括されており,その診断や治療については深くは研究されていない.今回われわれは脳梗塞症患者に合併したOgilvie’s syndromeの1例に対しS状結腸瘻を作成して治癒させた.この経験よりOgilvie’s syndromeに対しては的確な診断と保存的治療がまず大切であり,症例によっては,時期を失することなく手術を施行することが重要であると考える.
キーワード
Oilvie’s syndrome, pseudo-obstruction of the colon, 痙攣性イレウス
このページのトップへ戻る
PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。