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日外会誌. 85(11): 1490-1494, 1984
原著
虚血肢における大腿部圧迫負荷時の経皮的酸素分圧値の臨床的意義
I.内容要旨下肢動脈閉塞症例20例に対し,経皮的酸素分圧を両側足背部及び膝蓋骨下端10cm末梢側の胚骨外側部で測定し,さらに大腿部を駆血帯で圧迫後,急速解除し,この間のTcPO
2値を連続測定した.大腿圧迫解除直前のTcPO
2値が圧迫解除後に圧迫前値まで回復するに要した時間(分)をT値,圧迫前値の1/2値まで回復する時間をT1/2値とした.T1/2値の概念はFranzeckらがすでに発表しているが,これを発展させ,検討し,以下の結果を得た.
1.T1/2値はAnkle Pressure Indexと良く相関し下肢虚血状態の指標となった.2.T1/2値は足背部及び胚骨外側部で異なった値を示し,足背部T1/2値は下腿血流状態を,胚骨外側部T1/2値は大腿部血流状態を良く表現し,疾患,閉塞部位の判定に有用であった.
3.T1/2値はTcPO
2値より血行再建術後の肢血流状態判定に有用であった.
キーワード
経皮的酸素分圧(TcPo2値), 経皮的酸素分圧 T1/2値, 下肢動脈閉塞症, 圧迫負荷
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