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日外会誌. 126(6): 553, 2025

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会員のための企画

「GLIM基準による低栄養の診断」によせて

帝京大学 医学部外科

清川 貴志



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近年,世界の主要な臨床栄養学会が協力し,「Global Leadership Initiative on Malnutrition (GLIM)」として,新しい成人の低栄養診断基準が提唱され新しい展開を迎えました.これまでは低栄養の診断基準は国内外を問わず統一されておらず,診療科,施設,国や地域による基準の差異は診療や研究の際の支障となっておりました.GLIM基準は,従来の食物摂取不足による低栄養に加え,医療施設における疾患関連性低栄養も考慮されており,低栄養の診断および栄養治療における世界標準の基準となりつつあります.
日本では2024年の診療報酬改定で,回復期リハ病棟における病棟入院料算定にGLIM基準を用いることが義務化され,今後GLIM基準は国際疾病分類ICD-11に採用される可能性もあり,そして一般病棟でも保険請求でGLIM基準の使用が必須となる可能性があります.
本企画では,帝京平成大学健康メディカル学部健康栄養学科の福島亮治先生に,「GLIM 基準による低栄養の診断」というタイトルでご執筆いただきました.前・帝京大学医学部外科教授の福島亮治先生は,日本静脈経腸栄養学会(現日本栄養治療学会)や日本外科代謝栄養学会でご活躍され世界的に知られる栄養学のエキスパートでおられます.外科手術成績の向上は,手術手技・機器等の進歩はもちろん,周術期管理の発展,特に栄養面によるところも大きいものがあります.福島先生にまだ馴染みの少ないGLIM基準の解説や使用される栄養スクリーニングツールともに外科周術期にどのようにそれを活用し手術成績の向上をめざせばいいのか,わかりやすく解説していただきました.
本企画によって会員の皆様方のGLIM基準へ理解が深まり臨床でご活用いただくための一助となれば幸いであります.

 
利益相反:なし

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