日外会誌. 126(4): 319, 2025
会員へのメッセージ
専門医認定委員会/予備試験委員会からの伝言
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日本外科学会専門医認定委員会/予備試験委員会委員長,名古屋大学大学院医学系研究科腫瘍外科 江畑 智希 |
専門医認定委員会/予備試験委員会は日本外科学会専門医制度委員会(委員長:江口英利先生)が定めた制度設計に基づき,外科専門医の認定(新規・更新)に関する業務を行っています.具体的には,新規認定の場合は,試験問題の作成と選定,8月の試験実施,合否判定を行います.他にも,外科専門医の更新・再取得審査や,学会認定の外科認定登録医への移行審査などを対象としています.なお,旧専門医制度(2015年までに医籍登録した医師を対象)でも同一の試験を行っており,こちらを予備試験と呼称します.予備試験は本年2025年をもって終了しますので,旧制度で研修中の先生がたはご注意下さい(詳細は本会Webサイト参照).また,日本外科学会では従来の学会認定の専門医から機構認定の新専門医への移行を推奨しており,2026年度に外科専門医の更新を迎える先生から順番に移行が可能になります.詳細は新専門医の更新要件を適宜ご確認下さい.幸い講習類はeラーニングで受講可能ですので,敷居は低いと考えています.
新制度開始以降の外科専門医試験の合格率は>95%です.2024年度の場合98.7%でした.内科専門医試験は93.6%(2024年),病理専門医試験83.3%(2024年),精神科専門医試験74.9%(2023年)と比較しても,高い合格率が特徴です.全国の先生方に問題作成をお願いし,それらは2重,3重に検討され,最終的に各領域をバランスよく含んだ100問の試験となります.うち8割は過去問から出題されますのであまり恐れることはありません.専攻医のみなさまへのアドバイスとしては,日常の外科臨床の中で感じた疑問や課題について自己学習すると共に,過去問の問題集(日本外科学会編)が販売されていますので積極的にご利用下さい.私は本委員会の委員長になった際に興味本位で本番と同じ条件で試験問題に挑戦しましたが,予想通りに専門領域外は惨敗でした.このようにご自身の専門領域外は弱点となりがちですので,ここは問題集をしっかり繰り返せば大丈夫と信じています(凡庸ですいません).
コロナ禍の際には専門医試験を中止したこともあり,先生方にはご迷惑をおかけしたことをここでお詫び申し上げます.それまでの旧制度では神戸の地に受験生と試験官が集合する一大イベントでしたが,コロナ禍を経験して現在では各地域別会場で受験できるように整備されました.本委員会では今後も外科専門医試験の現状を効率的なものに改善していきたいと思っております.会員のみなさま(特に専攻医)のご意見を募集しています.
利益相反
講演料など:アストラゼネカ株式会社
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