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日外会誌. 126(3): 302, 2025

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手術のtips and pitfalls

先天性横隔膜ヘルニアに対する胸腔鏡手術のtips and pitfalls

「先天性横隔膜ヘルニアに対する胸腔鏡手術のtips and pitfalls」によせて

奈良県立医科大学 消化器・総合外科

洲尾 昌伍



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新生児先天性横隔膜ヘルニアに対する胸腔鏡手術は,従来の開腹手術と比べ,大きなメリットとして圧倒的に整容性が高いことが挙げられます.小さな傷跡は患児にとって将来にわたりQOL向上に寄与することが期待されます.また,手術侵襲の軽減効果として術後の人工呼吸期間や入院期間の短縮,術後の癒着軽減といったメリットも考えられ,日本国内においても多くの施設で先天性横隔膜ヘルニアに対する胸腔鏡手術が施行されるようになりました.以前は,胸腔鏡手術は開腹手術よりも再発率が高く,手術時間が長いことが報告され,いまだに手術適応に関しても定まったものはありません.しかし,年代が進むにつれ各施設において手術適応が確立され,手術手技の工夫が重ねられることで,近年は胸腔鏡手術の症例は増加し,再発率も低下傾向であると報告されています.さらに,比較的大きな欠損孔を有し,パッチ閉鎖を要するような重症例に対しても胸腔鏡手術の適応が拡大されつつあります.
単施設で経験する症例はどうしても少なく,多数の症例を経験されている先生は日本中にもそう多くはありません.豊富な症例を経験され,細かく手術手技のポイントを検討されているエキスパートの先生に先天性横隔膜ヘルニアに対する胸腔鏡手術のtips and pitfallsについてご執筆いただき,その経験を共有させていただけることは,これから横隔膜ヘルニアに対し胸腔鏡手術経験を積み重ねていく小児外科医にとって非常に有用であると考えます.
今回の企画では,先天性横隔膜ヘルニアに対する新生児期の胸腔鏡手術において,パッチ閉鎖を行う場合の手術手技について大阪大学の奥山宏臣先生に,直接縫合を行う場合の手術手技について北野病院の福澤宏明先生に,それぞれの手術におけるtips and pitfallsについてご執筆いただきました.本企画が会員の先生方のお役に立てましたら幸いです.

 
利益相反:なし

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