日外会誌. 126(3): 226-227, 2025
会員へのメッセージ
Case Report誌編集委員会の活動―若手外科医の登竜門の役割を果たす―
|
日本外科学会Case Report誌編集委員長,大分大学医学部消化器・小児外科学講座 猪股 雅史 |
Surgical Case Reports誌は日本外科学会公式英文誌であり,外科学におけるあらゆる分野の症例報告を掲載したオープンアクセス出版のオンラインジャーナルです.2015年1月17日より,Surgery Today誌から症例報告を独立する形で刊行し2025年1月で10年の節目の年となります.初代編集委員長は馬場秀夫先生,第二代編集委員長は碓氷章彦先生,現在は私が第三代編集委員長を担当しています.Associate Editor(AE)は消化器外科分野,心臓血管外科分野,呼吸器外科分野,乳腺・内分泌外科分野,小児外科分野,救急分野,病理/ヘルニア/臨床腫瘍学分野からそれぞれ60名を超える先生方にご担当いただいています.
論文投稿数は年々増加し,2023年には662編の投稿があり,2024年は693編の投稿をいただきました.一方で採択率は例年40%程度であり,AEおよび査読者の先生方のご尽力により,質の高い論文の発表が実現できていると考えています.その掲載論文の中から優秀論文を二年に一度選考し表彰するとともに,毎年多数の査読作業を担当頂いた方をBest Reviewer Awardとして記念品贈呈を行っています.
Surgical Case Reports誌への投稿論文は刊行当初は90%程度が日本からの投稿でしたが,近年では国際的認知度が上昇し他国からの投稿も増加し,現在40%程度が海外からの投稿です.また,国際化を裏付けるように2023年にはImpact Factor 0.7が付与されました.今後もわが国だけでなく世界中の若手外科医の登龍門としての役割をさらに向上させたいと考えています.
近年の大きなニュースとして,2024年10月より刊行当初から出版を担当頂いたシュプリンガーネイチャー・ジャパン株式会社から株式会社国際文献社に出版社が移行し,ジャーナルの表紙もリニューアルしました(図1).それに伴い掲載料が¥30.000となり,若い外科医にとっては論文投稿しやすい環境となったと思います.これを契機に益々,若手外科医からの多数の投稿をお待ちしています.

利益相反:なし
PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。