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日外会誌. 126(2): 200, 2025

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手術のtips and pitfalls

乳癌センチネルリンパ節生検の tips and pitfalls

「乳癌センチネルリンパ節生検のtips and pitfalls」によせて

大分県立病院 乳腺外科

増野 浩二郎



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センチネルリンパ節は原発巣からのリンパ流を最初に受けるリンパ節として定義され,N0 乳癌においてセンチネルリンパ節生検を行い,転移陰性を確認しての腋窩郭清の省略は標準治療として行われている.その手技はトレーサーを腫瘍周囲もしくは乳輪下に注射し,トレーサーが集積したリンパ節を同定することであるが,トレーサーとしては色素法,ラジオアイソトープ法,インドシアニングリーンを用いた蛍光法などがあり,トレーサー濃度や注入してから同定するまでの待機時間などについては一定の見解はなく,施設あるいは術者ごとの経験値に頼っているところがある.また同定手技の中には注意しないと同定できなくなったり,誤って同定したりすることがあり,正確な診断ができずに患者の不利益に直接つながる可能性が高い.そこで当院で2005年より20年にわたって行ってきた蛍光法・色素法併用によるセンチネルリンパ節生検手技のtips and pitfallsについて言及する.
また近年の薬物療法の進歩によりN+症例に対して術前化学療法を行い臨床的N0となった症例も多く認める.こうした症例にTAS(tailored axillary surgery)を行うことにより腋窩郭清省略する手技についてもガイドラインに記載され,各施設で行う機会も増えてくると予想される.治療のde-escalationを安全に行う時には正確な手技の習得が必要であり,そのtips and pitfallsについて詳しいがん研有明病院の坂井先生に解説いただきたい.
すでに施行されている先生方も多いとは思いますが,本企画が今後の手術の一助になれば幸いです.

 
利益相反:なし

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