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日外会誌. 122(3): 288, 2021

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会員へのメッセージ

Case Report誌編集委員会について

Case Report誌編集委員長 
名古屋大学大学院 心臓外科学

碓氷 章彦



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Surgical Case Reports誌は日本外科学会が刊行している症例報告を中心としたオープンアクセス出版によるオンラインジャーナルです.日本外科学会が基盤となっている消化器外科,心臓血管外科,呼吸器外科,乳腺内分泌外科,小児外科,移植外科,外傷外科領域の症例報告を対象とし,興味深い症例,稀少症例を掲載することにより,著者の臨床医としての経験や新しい治療法を読者に紹介して,症例のデータベースとして活用していただくことを期待しています.
2015年1月17日にSurgery Today誌から症例報告を切り離す形で刊行し,6年が経過しました.編集委員長は2015年から馬場秀夫先生,2018年から私碓氷が務めています.
Editorial boardは,私がEditor in Chief,中村雅史先生がCo-Editor in Chief,Associate Editor 40名の体制をとっています.1,860名のReviewer listからReviewerを選定し,peer reviewの精神を貫いています.
応募いただいた演題数は年々増加傾向にあり,2020年には691題となりました.peer reviewにより掲載に値すると評価された演題は原則採択としており,採択率は2020年51%でした.
Surgical Case Reports誌への掲載料は1論文1,250ユーロですが,本学会員については著者課金を230ユーロとし,残りを学会が補助してまいりました.現在,年間600を超える投稿があり,200を超える論文を掲載していますが,投稿数の増加に伴い,著者課金を増額せざるを得ないと判断し,2020年8月17日投稿分からは著者課金は460ユーロ(日本円約60,000円)となりました.ご理解いただけますようお願い致します.
Surgical Case Reports誌では,優秀論文賞を2年に一度選考しています.第1回の優秀論文賞の選定は,2015年から2017年までの出版された350編を対象に,Citation数と,Download数で篩分した後に,各領域から11編を選考しました.第2回の優秀論文賞選考は2018年,2019年に出版された218編を対象に,同様に各領域から10編を選考しました.また,査読者に対しては毎年Best Reviewer Awardを選考しています.査読回数の多いReviewerを毎年5名程表彰しています.
Surgical Case Reports誌への投稿は,90%が本学会員からとなります.投稿者の主体は20~30歳台の若手外科医であり,約半数を占めています.Surgical Case Reports誌は読者には症例データベースとして機能していますが,若手外科医には,論文執筆の登竜門として機能していると思います.著者課金は増額となりますが,今後ますますSurgical Case Reports誌へご投稿いただけますようお願い致します.

 
利益相反:なし

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