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日外会誌. 126(4): 354-358, 2025


特集

移行期医療を考える.現場からの提言

6.食道閉鎖症の移行期医療

神奈川県立こども医療センター 外科

望月 響子

内容要旨
半世紀少し前は救命困難であった食道閉鎖症は,新生児医療の発展により,食道再建後の機能や生活の質,合併症を含めた長期予後に注目する疾患となった.食道閉鎖症患者は一生涯フォローを要する.われわれ小児外科医は新生児・乳児期の食道再建手術だけでなく,幼児期,学童期の診療も使命感をもって患児とその家族に寄り添い行ってきたが,「責任をもって移行期医療を支援・提供する」という任務に直面している.希少疾患である食道閉鎖症の治療や合併症について理解を深め成人期に要する医療とその重要性について述べる.

キーワード
食道閉鎖症, 移行期医療, 合併症, 長期予後, 新生児外科疾患


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