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日外会誌. 125(3): 229-236, 2024


特集

Acute Care Surgeon―その活躍の場―

6.Acute Care Surgeryにおける集中治療

1) 東千葉メディカルセンター 救命救急センター
2) 千葉大学大学院医学研究院 総合医科学講座
3) 千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学
4) 千葉市立海浜病院 小児科
5) 国立病院機構千葉医療センター 外科
6) 島根大学医学部 Acute Care Surgery講座

橋田 知明1)2)3) , 小泉 和久4) , 小倉 皓一郎5) , 川口 留以3)6) , 中田 孝明3)

内容要旨
Acute Care Surgeryとは,近年,米国外傷外科学会によって提唱された新たな概念で,外傷外科・救急外科・集中治療・surgical rescueを扱う新しい外科領域である.外傷だけでなく外科的治療を要する救急疾患が対象であり,その病態は多岐にわたり,重篤であることも多い.よってAcute Care Surgeonは,初療から手術,そしてその後の集中治療までをシームレスに行うことが期待されている.
そしてその中でも集中治療の重要性はますます高まっており,各種人工臓器補助を使用し全身管理を行い,早期の生理学的機能の回復に努めるとともに,容態変化に対して機を逸せずに積極的な介入を行っていく事が求められる.
このような横断的な役割を果たすAcute Care Surgeonは,今後わが国でもますます重要視されると思われる.

キーワード
damage control surgery, REBOA, ECPR, 腎代替療法

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