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日外会誌. 117(2): 120-123, 2016


特集

本邦における低侵襲心臓手術の現況

6.MIICS僧帽弁形成術の工夫

名古屋第一赤十字病院 心臓血管外科

伊藤 敏明

内容要旨
右肋間開胸による低侵襲心臓手術(MICS)では器具の方向が制限を受け,助手による補助が基本的には無く,複数の補助器具を用いると視野が煩雑となりかえって操作困難となる.これら正中切開と異なる条件下で僧帽弁形成を行うには,従来の形成法を若干変更した方が手技が容易となる.後尖病変に対する切除縫合時は切離線のマーキング,または同等の効果が得られる非切除折り込み形成法がすすめられる.前尖逸脱の補正にはループテクニックがやはり簡便である.ループテクニック原法の弱点である腱索長が一律に決まってしまい微調整が効かない点に対しては,弁尖側固定点の追加や,固定用糸によるループの延長などにより数ミリ以内なら補正が可能である.

キーワード
僧帽弁形成手術, 内視鏡, 人工腱索, 低侵襲心臓手術, 僧帽弁閉鎖不全症


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