[書誌情報] [全文HTML] [全文PDF] (307KB) [会員限定][検索結果へ戻る]

日外会誌. 117(2): 104-108, 2016


特集

本邦における低侵襲心臓手術の現況

3.MICSの変遷

国立循環器病研究センター 心臓外科

藤田 知之 , 小林 順二郎

内容要旨
低侵襲心臓外科(MICS;minimally invasive cardiac surgery)は現在多くの施設で取り込まれており,世間においても注目されている手術方法である.患者満足度は高く,いずれの報告においても社会復帰率やADL(activity of daily life)の復帰は通常の正中切開より早いといわれている.また,輸血率や感染発症率も低く抑えることができ,患者満足度が高い手術である.しかし,開始当初は死亡率も高く,さまざまな工夫と進歩があり,今に至っている.特に人工心肺の改良は必要不可欠のものであった.また,ビデオアシスト手術からロボット補助手術までの発展もあり,ますます,低侵襲手術,つまりMICSは需要と注目が高まると想像される.

キーワード
弁膜症, MICS(ミックス), ロボット

このページのトップへ戻る


PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。