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日外会誌. 117(1): 50-54, 2016


会員のための企画

臨床試験の論文作成

大阪大学大学院 消化器外科

土岐 祐一郎

内容要旨
臨床試験を英文論文として公表するためには,研究テーマ,試験デザイン,試験実施(結果),論文作成の全てが揃わなければならない.一方,近年,高血圧薬の論文ねつ造事件に端を発し臨床研究の信頼性や厳密性を求める声が大きくなっている.具体的には,利益相反マネージメントが厳しくなり,新しい臨床研究指針(いわゆる統合指針)では臨床研究の実施や結果公表について規定されるようになった.臨床試験の論文作成には科学的・臨床的な価値だけではなく,時代に合わせた社会的な要求にも的確に答える必要がある.

キーワード
臨床試験, 論文作成, 統合指針, 利益相反

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