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日外会誌. 116(5): 316-319, 2015
特集
最新低侵襲手術(ロボット,内視鏡下手術)の現状と将来
7.乳腺疾患に対する内視鏡下手術の現状と未来
I.内容要旨
乳腺疾患に対する内視鏡下手術は開始後20年経過しつつある.様々な乳腺疾患に対して,手術手技・機器の工夫がなされ多くの術式が開発されてきた.しかし,20年経過で,術式は簡略化され,使用機器数も減少傾向にある.一方,Oncoplastic Breast Surgery(以下,OPBS),Moving Window法など小皮膚切開からの手術,image guided nonsurgical ablationなど新たな局所療法が乳腺疾患に応用されるようになってきた.組織剥離術である乳腺内視鏡下手術は小切開から確実な組織剥離ができる手術手技であり,新たな局所療法と相互補完関係にあると思われる.内視鏡下手術を含めそれぞれの局所療法の特徴をいかした組み合わせ,それらの位置づけを考えていく必要があり,その過程で乳腺内視鏡下手術手技の意義が見直されると考えられる.
キーワード
乳腺疾患, 内視鏡下手術, Oncoplastic Breast Surgery, 小皮膚切開手術, ロボット手術
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