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日外会誌. 116(4): 276-282, 2015


総説

FileMaker Proを利用したNational Clinical Databaseへの自動転記システムの運用経験

長野市民病院 外科

田上 創一 , 成本 壮一 , 町田 水穂 , 佐近 雅宏 , 関 仁誌 , 林 賢 , 宗像 康博

I.内容要旨
2011年1月日本外科学会の主導で,手術症例を中心とした臨床データベース(National Clinical Database,以下,NCDと略記)が設置され,登録がスタートした.NCDの登録方法はインターネットを介したweb登録で行われており,様々な改善がなされ,現在に至る.われわれは,汎用ソフトであるFileMaker Proを使用して,情報収集とweb登録を自動化するシステムを作成した.電子カルテサーバーなどとOpen Database Connectivity(以下,ODBCと略記)を用いて連携して必要な情報を自動でインポートし,収集しきれないデータは症例毎に追記して補完を行ったのち,入力が完了した症例についてweb登録画面上に転記する作業を自動化した.一部の項目や症例は,この自動転記に対応できない場合があるものの,このシステムを用いることで,事務作業の軽減,転記によるミスの減少,施設においての登録データの保持とそのデータの二次利用が容易になったので,概略を報告する.

キーワード
FileMaker, National Clinical Database, データベース


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