[書誌情報] [全文HTML] [全文PDF] (257KB) [会員限定]

日外会誌. 116(3): 161-165, 2015


特集

下肢静脈疾患治療における地殻変動

5.ラジオ波焼灼術

広島逓信病院 外科

杉山 悟 , 宮出 喜生 , 因来 泰彦

I.内容要旨
2014年は,下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術のデバイスとして,ラジオ波と新しいレーザー機器が正式に認可され,新たな時代に突入した歴史的な年と言っても過言ではない.ラジオ波は,レーザーと同様に伏在静脈本幹を焼灼して逆流を阻止する目的で使用するもので,120℃の安定した温度で静脈壁を全周性に焼灼するのが特徴である.術後の疼痛,内出血が極めて少ないため,高齢者や抗血栓療法中の患者にも安心して行えることから,手術手技に習熟すれば手術する側もされる側も大きな恩恵を受けられる.術後成績はすでに海外で安定した成績が報告されているが,今後本邦での経験を積み重ねてエビデンスが確立されることが期待される.

キーワード
下肢静脈瘤, 血管内焼灼術, 高周波, ラジオ波, ClosureFastTM


<< 前の論文へ次の論文へ >>

PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。