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日外会誌. 115(5): 247-252, 2014


特集

心臓・大血管外科手術におけるインフォームドコンセント

2.冠動脈バイパス術

滋賀医科大学 心臓血管外科

鈴木 友彰 , 浅井 徹

I.内容要旨
冠動脈バイパス(CABG)は深く研究されており,その効果や成績などをかなり詳しく説明することのできる成熟した手術である.PCIというもう一つの優れた治療法が存在するため,なぜCABGを選択するのかを明確に説明しなければならない.使用するグラフトの種類,オフポンプかオンポンプか,あるいはPCIとのハイブリッドを行うのか,なども説明すべきであると考える.合併症に関しては,症例に応じた細かい予想発生率を具体的な数値で示すべきである.そして,もっと大切なことは,手術治療の成功の鍵は,技術的要因以外に,患者自身の意識の持ちようにも大きく関係していることを十分説明することである.

キーワード
CABG, オフポンプ, オンポンプ, PCI


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