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      日外会誌. 114(6): 321-326, 2013
      
特集
NOTESの現状と今後の展望
		7.経口経路NOTES関連手技による胃全層切除術
						
						I.内容要旨
					分化型粘膜癌であっても,ESD困難例に対しては,これまで,やむなく腹腔鏡下手術が適応されてきた経緯があろう.そのような病変に対して,LECS(Laparoscopy and endoscopy cooperative surgery)による対応が可能である.われわれはこのような病変に対して,CLEAN-NET(combination of laparoscopic and endoscopic approaches to neoplasia with non exposure technique)を実施している.CLEAN-NETとは,胃の局所切除(全層)を,経口内視鏡と腹腔鏡の組み合わせにより,“胃内腔を腹腔内に開放することなく”おこなう方法である.粘膜下層注入液にICGを混入することで,色素法でのセンチネルリンパ節のナビゲーションを併用しつつ,小彎あるいは大湾のどちらか一方のリンパ節隔清もおこなうこともできる.CLEAN-NETは,EMR/ESDと腹腔鏡下手術の間を埋める新しい治療法である.そのほかにもさまざまな手技上の工夫がなされており,今後,分化型癌では適応拡大の可能性も有する.
				
キーワード
早期胃がん, CLEAN-NET, LECS, NEWS, 全層切除
		
			
			
			
			
		
      
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