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日外会誌. 114(1): 39-43, 2013


会員のための企画

大腸癌の多発肝転移に対する治療戦略

Two-stage hepatectomy

千葉大学大学院 臓器制御外科学

吉留 博之 , 宮崎 勝

I.内容要旨
大腸癌肝転移に対する治療戦略は抗癌剤·分子標的薬の進歩に伴い多様化してきた.多発肝転移においては肝切除量の増加に伴い,肝切除術後の安全性の面からは残肝の機能的肝予備量の確保が重要である.両葉多発肝転移に対してTwo-stage hepatectomy(TSH)という新たな戦略が行われるようになり,1回では切除不能な症例において,肝切除を2回に分け門脈塞栓術との併施により,残肝容積を十分に確保することで切除を可能とした方法である.TSHは,2回目の肝切除への移行は70%程度であり,また2回目の切除後の合併症発生も30%以上の報告がなされており,その意義と問題点を解析し,抗癌剤·分子標的薬との併用に関する意義と問題点,さらに今後の展開について詳述した.

キーワード
門脈塞栓術, 肝不全, 肝再生


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