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日外会誌. 113(4): 368-372, 2012


特集

内分泌外科稀少疾患の日本の現状把握と診療指針の作成

5.甲状腺未分化癌研究コンソーシアム

公益財団法人がん研究会有明病院 頭頸科·甲状腺未分化癌研究コンソーシアム代表

杉谷 巌

I.内容要旨
症例が少なく予後不良な甲状腺未分化癌(ATC)の治療成績向上を究極の目的として,2009年1月,多施設共同研究機構である甲状腺未分化癌研究コンソーシアム(ATC research consortium of Japan:ATCCJ)が設立された.本邦におけるATCの現状を把握するため,多数症例の情報を集積したデータベース(DB)を作成することを最初の仕事とした.2011年7月までに38施設721症例から成るDBができ,これまでにATCの予後因子,長期生存例の特性,治療法,病理組織学的特徴,偶発型ATC,ATCに特徴的な石灰化像などについて,16の学会発表,5つの論文発表を行った.引き続き,前向き臨床試験の開始に向けて,その準備を開始している.

キーワード
甲状腺未分化癌, orphan disease, 多施設共同研究, データベース, 前向き臨床試験

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