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日外会誌. 113(1): 26-30, 2012


特集

進行胃癌治療の最前線

7.高齢者進行胃癌の治療(80歳以上を想定して)

岐阜大学 腫瘍外科

山口 和也 , 吉田 和弘 , 長田 真二 , 高橋 孝夫

I.内容要旨
80歳以上の高齢者胃癌の治療においては,外科治療·化学療法を行う際に機能低下が予想される主要臓器と合併疾患を充分評価する必要がある.予備能が少ないことを考慮すれば,病状に応じた必要最小限の治療が理想といえる.すなわち,進行癌に対する手術において予防的リンパ節郭清を手控えることや,切除不能進行·再発癌に対して臓器予備能を考慮した化学療法のレジメンを選択することが低侵襲治療につながる.今回,客観的な臓器や手術の評価法を紹介し,手術や化学療法についての治療指針を文献的考察を加え提示した.

キーワード
進行胃癌, 高齢者, 化学療法

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