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日外会誌. 112(2): 99-103, 2011


特集

食道癌の最新治療

4.胸腔鏡下手術

大阪市立大学 消化器外科

大杉 治司 , 李 栄柱 , 岸田 哲 , 橋場 亮弥 , 形部 憲 , 松田 恭典 , 石田 幸子

I.内容要旨
食道癌に対する胸腔鏡下手術は,導入後10数年が経過し施行施設が増加した.普及に伴い手技の統一が予測されたが,逆に選択肢は増加した.鏡視下では最も重要となる術野の確保に用手補助,腹臥位などが工夫された.一方,郭清手技は,胸腔鏡下手術の利点である拡大視野下での微細解剖の理解とその解剖層に沿った剥離により精度が向上した.胸腔鏡下手術では通常開胸に比べて呼吸機能の温存が可能で,予後も遜色がなかった.日本内視鏡外科学会による技術認定により標準化がはかられているが,偶発症を起こさない技能習熟と適応の遵守が肝要である.

キーワード
胸腔鏡手術, 食道癌, リンパ節郭清, 微細解剖

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