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日外会誌. 112(1): 55-60, 2011


特別寄稿

「サージカルトレーニングのあり方に関する研究」についての報告

1) 北海道大学大学院 医学研究科腫瘍外科
2) 慶応義塾大学 脳神経外科
3) 自治医科大学 先端医療技術開発センター先端治療開発部
4) 順天堂大学 医学部解剖学生体構造科学
5) 神戸大学大学院 医学研究科消化器内科
6) 自治医科大学 救急医学
7) 自治医科大学先端医療技術開発センター 医療技術トレーニング部門
8) 東京大学大学院 法学政治学研究科

七戸 俊明1) , 近藤 哲1) , 河瀬 斌2) , 小林 英司3) , 坂井 建雄4) , 杉本 真樹5) , 伊澤 祥光6) , 菱川 修司7) , 樋口 範雄8)

I.内容要旨
本稿では平成21年度厚生労働科学研究,「サージカルトレーニングのあり方に関する研究」の研究内容を抜粋して報告する.研究では,質の高いサージカルトレーニング(外科手術手技修練)システムの整備と効率的な卒後教育の実践によって安全で質の高い医療を国民に提供することを目的として,日本における現行のサージカルトレーニングの問題点の検討と,cadaverによる医療技術修練の必要性と有用性について検討すべく,全国の大学病院の外科系診療科,並びに全国の医科·歯科大学の解剖学教室を対象にアンケート調査を行った.また,海外におけるcadaverによる医療技術修練の実施状況の調査もあわせて行った.さらに,これらの調査結果を検証し,cadaverによる医療技術修練を国内で実施するにあたっての現行の制度上の問題点を検討し,わが国の実情に即した解決策を提言としてまとめた.

キーワード
医療技術修練, Cadaver training


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