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日外会誌. 111(2): 113-115, 2010


特別寄稿

病院若手看護職者を対象とした看護職の裁量権拡大に関するアンケート調査結果

1) 医療法人医創会セレンクリニック 
2) 国立がんセンター中央病院 
3) 東京大学大学院 医学系研究科精神保健学分野
4) ケアプロ株式会社 

伊原 由美子1) , 清水 陽一2) , 窪田 和巳3) , 浅井 裕美4) , 川添 高志4)

I.内容要旨
本調査は,20歳代·30歳代の病院若手看護職者を対象に,診療看護師(Nurse Practitioner;NP)に関する認識を明らかにすることを目的とした.合計121人の看護職を対象に分析を行った結果,半数以上がNPを知らなかったことが明らかになった.また,3割以上の者がNPは日本に必要だと感じており,その理由として自身のキャリアアップや患者にとってより良い医療を提供すると回答した者が多くみられた.一方,自身がNPになることに関しては3割以上が興味を持っておらず,責任や業務量が増えることへの不安が理由として挙げられた.さらに,NP導入への条件は約9割が「十分な教育システムがあること」,半数以上が「看護職の社会的·経済的評価を高めること」が必要と認識していることが明らかになった.

キーワード
ナースプラクティショナー(NP), 看護職, 裁量権拡大, アンケート調査


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