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日外会誌. 110(5): 304-309, 2009


特別寄稿

「外科系医療技術修練の在り方に関する研究」についての報告

1) 北海道大学 腫瘍外科
2) 東海大学 整形外科
3) 順天堂大学 産婦人科
4) 東京医科大学 眼科
5) 北海道大学 耳鼻咽喉科
6) 東京大学 口腔外科
7) 東京医科歯科大学 頭頸部外科
8) 奈良県立医科大学 麻酔科
9) 福西会病院 外科
10) 慶應義塾大学 脳神経外科
11) 東京女子医科大学 先端生命医科学研究所先端工学外科
12) 北海道大学 形成外科
13) 藤田保健衛生大学 小児外科
14) 日本大学 心臓血管·呼吸器·総合外科
15) 札幌医科大学 第1外科
16) 久留米大学 外科
17) 獨協医科大学 越谷病院救急医療科
18) 自治医科大学 臓器置換研究部
19) 東京大学胸部 外科
20) 山王病 院
21) 埼玉医科大学国際医療センター 呼吸器外科
22) 東北大学未来医工学治療開発センター 
23) 熊本市民病院 乳腺内分泌外科
24) 帝京大学 外科

七戸 俊明1) , 近藤 哲1) , 持田 讓治2) , 竹田 省3) , 後藤 浩4) , 福田 諭5) , 高戸 毅6) , 岸本 誠司7) , 古家 仁8) , 白日 高歩9) , 河瀬 斌10) , 伊関 洋11) , 山本 有平12) , 橋本 俊13) , 塩野 元美14) , 平田 公一15) , 白水 和雄16) , 池上 敬一17) , 小林 英司18) , 許 俊鋭19) , 寺本 龍生20) , 金子 公一21) , 黒川 良望22) , 西村 令喜23) , 吉田 雅博24)

I.内容要旨
外科系各分野における医療技術修練の実態を調査検討し,本邦における理想的な修練システムについて提言することを目的として,「外科系医療技術修練の在り方に関する研究班」が1年間の研究活動を行ったので,研究結果を報告する.修練方法別には,OJTには施設間格差が存在すること,模型によるトレーニングは一部の領域に限られること,動物を用いたトレーニングは有用であるが施設が少なく費用が高いため研修機会が限られること,などを問題点として指摘した.さらにcadaverを用いた技術修練は,複雑で難解な解剖を有する領域において必要性と有用性が確認され,国内での実施にむけた整備が必要であることを指摘した.今後の国内での実施には,医療者側のコンセンサスの形成,献体を登録するボランティアとその家族への説明と同意,広く国民全体の合意の形成ならびに解剖学会などの関係団体の協力が得られるような運用体制の整備などが必要である.

キーワード
医療技術修練, Cadaver training


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