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日外会誌. 108(5): 284-290, 2007


総説

そけいヘルニアに対する内視鏡下手術の評価メタアナリシスの解析

大分大学 第1外科

安田 一弘 , 白石 憲男 , 北野 正剛

I.内容要旨
そけいヘルニアに対する内視鏡下手術の有用性を評価するために,メタアナリシス(meta-analysis)と最近の主な無作為化比較試験(randomized controlled trail)をレビューした.内視鏡下手術はオープンメッシュ法やオープン非メッシュ法と比較して,術後疼痛·慢性痛·感覚鈍麻が軽度で回復が早く,血腫·創感染などの合併症が少なく,再発はメッシュ法と同等で非メッシュ法より少なかった.早期の研究では,手術時間が長く,臓器損傷や血管損傷などの重大な合併症が多く,熟練するまでは再発率が高いなどの問題点が指摘されていたが,術式の確立や手技の改良に伴い,手術時間は短縮し,合併症も減少している.

キーワード
そけいヘルニア, 内視鏡下手術, メタアナリシス


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