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日外会誌. 108(1): 30-34, 2007


特集

癌の外科治療におけるインフォームドコンセント

7.膵臓癌

筑波大学 消化器外科

佐々木 亮孝 , 小田 竜也 , 橋本 真治 , 福永 潔 , 近藤 匡 , 寺島 秀夫 , 山本 雅由 , 稲川 智 , 柳沢 和彦 , 大河内 信弘

I.内容要旨
膵癌は消化器癌の中でもっとも予後不良な難治癌である.膵癌の患者および家族へインフォームド·コンセント(informed consent,以下IC)を行うにあたっては,膵癌が難治癌であることを充分に念頭において,患者が前向きに治療を考えることができるようサポートする.近年,塩酸ゲムシタビンを中心に術後補助療法や切除不能症例に対する(放射線)化学療法についてさまざまな臨床試験が展開されており,その治療効果が今後期待されつつある.膵癌患者を担当する医師は,疾患に対する正確な診断能力と最新の治療情報を持ったうえで,一人一人の患者が人生観に基づき主体性をもって最善の治療を選択できるように,誠意をもってICに努めることが肝要である.

キーワード
膵癌, インフォームド·コンセント, がん告知, 外科治療, 補助療法

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