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日外会誌. 107(3): 133-137, 2006


特集

大腸癌両葉多発肝転移に対する外科治療

7熱凝固療法の治療効果

独立行政法人国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター外科

才津 秀樹 , 高見 裕子 , 朔 元則

I.内容要旨
大腸癌肝転移166例に対して肝切除とマイクロ波凝固壊死療法(MCN)を使い分ける治療戦略で臨んだ.その結果,術式別累積生存率は,肝切除(53例)では1年85.0%,3年51.2%,5年42.2%で,MCN(77例)は1年82.8%,3年46.7%,5年36.0%,肝切除+MCN(34例)は1年84.2%,3年41.6%,5年21.1%で3つの治療法間に有意差は認められなかった.この中で肝両葉多発肝転移(H3)に限定すると,肝切除単独例はなく,MCN(27例;平均腫瘍径27.2mm,平均腫瘍個数11.2個)では1年73.1%,3年31.3%,5年25.1%,肝切除+MCN(17例;平均腫瘍径41.9mm,平均腫瘍個数8.1個)は1年66.3%,3年14.7%であった.また,肝転移に対するMCNでは最低10mmから可能なら15mmのsurgical marginを確保することと,MCNの前に輸出入血管を凝固するという工夫が必要である.

キーワード
大腸癌肝転移, 大腸癌肝転移の治療成績, 肝切除, マイクロ波凝固壊死療法, ablation


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