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日外会誌. 106(6): 375-379, 2005


特集

肺癌の拡大手術と縮小手術―その評価と展望

3.肺癌拡大手術の周術期管理

長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 腫瘍外科

永安 武 , 田川 努 , 中村 昭博

I.内容要旨
原発性肺癌の拡大手術では,標準手術に加えてT3・T4例やN2・N3例に対する隣接臓器の合併切除や広範囲リンパ節郭清が行われる1) .過大な侵襲を伴う拡大手術では,浸潤臓器の合併切除に伴う機能低下や術前補助療法の影響により,術後合併症の発生率が標準手術に比べて高いことが知られている.拡大手術の周術期管理ではまず各々の術式に特徴的な術後合併症とその頻度を十分把握しておかなければならない.術後死亡率の高い合併症もあるため,正確な術前診断と術後合併症に対する予防を含めた周術期管理が拡大手術の予後を左右するといっても過言ではない.

キーワード
postoperative complications, mortality, morbidity, extended operation, advanced lung cancer

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