[書誌情報] [全文HTML] [全文PDF] (55KB) [会員限定]

日外会誌. 106(1): 7-12, 2005


特集

外科領域における輸血と血液製剤の現状と展望

3.輸血に関するガイドライン

久留米大学医学部附属病院 臨床検査部

佐川 公矯

I.内容要旨
2003年に施行された血液新法で,医師および医療関係者は,責務として,血液製剤の適正使用と血液製剤の安全性に関する情報収集および提供に努めなければならないと規定された.さらに,同年の厚生労働省告示によって,すべての血液製剤の完全国内自給を2008年までに達成するために,医療機関での血液製剤の適正使用の推進が必要であると明記された.血液製剤の適正使用の推進のためには,各医療機関で各血液製剤の使用指針を遵守する必要がある.本論文では,赤血球製剤(成人用,および小児用),新鮮凍結血漿,血小板製剤,およびアルブミン製剤について,それぞれの使用指針を簡略な表にまとめ,そしてその要点を説明した.各々の血液製剤の使用指針が遵守されることによって,血液製剤の適正使用が推進され,安全な輸血が推進され,さらに,すべての血液製剤の国内完全自給体制が達成される可能性が近づいてくる.

キーワード
血液新法, 血液製剤の使用指針, 輸血ガイドライン, 国内自給, 適正使用


<< 前の論文へ次の論文へ >>

PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。