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日外会誌. 105(2): 223-227, 2004


特集

外科領域における栄養管理

6.病態別栄養管理法の実際
b.重症感染症

札幌医科大学 第1外科

江副 英理 , 浦 英樹 , 平田 公一

I.内容要旨
最近十数年間で臨床栄養法をめぐる概念は激変した.かつてのTPN万能の時代から経腸栄養への一大回帰を経て,今日ではimmunonutritionを代表とする新しい栄養理論が一世を風靡しつつある.しかし,重症感染症の栄養管理においては,その病態の複雑性ゆえに,①急性期の栄養投与経路の選択,②免疫増強経腸栄養剤の真の有効性,③栄養管理を通じたbacterial translocationやventilator-associated pneumoniaの発症予防など,未だに確立されていない幾つかの問題点がある.それらの解決に向けた糸口を探るととも,実際の管理上の留意点を概説した.

キーワード
重症感染症, 栄養療法, 免疫増強栄養剤, bacterial translocation, ventilator-associated pneumonia


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