[書誌情報] [全文PDF] (1485KB) [会員限定・要二段階認証]

日外会誌. 104(8): 567-570, 2003


特集

外科領域におけるステント療法

8.メタリックステントを用いた尿路狭窄に対する治療法

北里大学 泌尿器科

丸 典夫 , 馬場 志郎

I.内容要旨
近年メタリックステントの材質や構造の進歩に伴い,尿管や尿道の狭窄に対する治療に用いられるようになってきた.本稿では泌尿器科領域におけるメタリックステントを使用した治療に関し最近の知見をまとめた.
尿道メタリックステントは前立腺肥大症に対して薬物療法に替わる低侵襲な保存的治療法として臨床応用され,手術に耐えられないハイリスクの患者にとって有効な治療法の一つとなっている.一方,尿管狭窄に対するメタリックステントの応用はその効果や長期開存率が明らかでないため,その適応に関しては慎重に判断する必要があるが,悪性疾患で予後が短いと推定される症例では臨床的に有用な方法になり得ると考えられる.

キーワード
メタリックステント, 前立腺肥大症, 尿管狭窄, ハイリスク, Quality of life(QOL)


<< 前の論文へ次の論文へ >>

PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。