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日外会誌. 104(3): 280-284, 2003


特集

外科教育と専門医制度

3.卒後臨床研修必修化と外科教育のあり方

慶應義塾大学 医学部救急医学

相川 直樹

I.内容要旨
医師法等の改正に伴い,平成16年4月から卒後2年間の臨床研修が必修化される.新制度では,アルバイトをせずに臨床研修に専念できる環境を整備し,プライマリ・ケアへの理解を深め,患者を全人的に診ることが出来る基本的な診療能力を修得するとともに,医師としての人格を涵養するための研修プログラムが整備されることとなる.内科,外科,救急部門が基礎研修科目,小児科,産婦人科,精神科,地域保健・医療が必修科目となり,外科と救急部門で,6カ月の研修が目安とされている.臨床研修必修化により,卒後ストレートの外科専門制度はなくなり,医局制度や無給医局員など,従来の外科医の養成制度は根幹から変わることとなる.これに対応した外科教育制度の再構築が求められている.

キーワード
外科教育, 卒後臨床研修, プライマリ・ケア, 専門医制度


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