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日外会誌. 103(11): 831-834, 2002


特集

乳癌手術の現況とその根拠

10.腋窩リンパ節臨床的陽性例における郭清

愛知県がんセンター 乳腺外科

岩田 広治 , 三浦 重人

I.内容要旨
腋窩リンパ節臨床的陽性例を日本の多くの外科医はすでに全身病であると考えている.しかし約6割の外科医はリンパ節郭清で生存率が向上すると考え,郭清範囲も術中のリンパ節転移の判断で変えている先生が64%であった,腋窩リンパ節臨床的陽性例についての疑問に関してevidenceに基づいて検証した.腋窩リンパ節臨床的陽性例に対してLevel l, IIの郭清に追加して,最大限の局所コントロールを目的にLevel IIIの郭清もおこなうべきである.

キーワード
evidence-based medicine, 腋窩リンパ節転移陽性, 腋窩リンパ節郭清

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