[書誌情報] [全文PDF] (3160KB) [会員限定・要二段階認証][検索結果へ戻る]

日外会誌. 103(11): 811-815, 2002


特集

乳癌手術の現況とその根拠

6.乳房扇状部分切除術

聖マリアンナ医科大学 乳腺・内分泌外科

川本 久紀 , 緒方 晴樹 , 太田 智彦 , 福田 護

I.内容要旨
乳房温存手術は扇状部分切除と円状部分切除,腫瘍摘出術に大別される.扇状部分切除は末梢乳管から区域性に乳癌が進展するという解剖学的観点から成り立つ術式である.このことから非浸潤性乳管癌や乳管内進展著明症例において扇状部分切除が適応となる.扇状部分切除は外科的根治性には優れているが,切除乳腺組織が多く,美容上問題が残る.乳房温存手術において,乳癌の進展範囲を十分に検討した上で,美容と根治性という相反する問題をバランスよく解決する術式選択が重要である.

キーワード
乳房扇状部分切除術, 乳房温存手術, 乳管小葉系, 局所再発, 乳癌

このページのトップへ戻る


PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。