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日外会誌. 103(6): 487-491, 2002


特集

癌の分子診断学-ここまで進んだ診断・治療への応用-

8.乳癌の分子診断学

防衛医科大学校 病理学第2講座

津田 均

I.内容要旨
乳癌細胞における癌関連遺伝子やその産物の変化に代表される分子レベルの情報が,個々の癌の生物学的特性を反映しており,診断的に価値があることが明らかになった.これらの情報は1.進行・再発乳癌に対する特異的治療の適応決定,2.腋窩リンパ節転移陰性ないし転移陽性乳癌に対する術前或いは術後補助全身療法の効果予測,そして3.n0乳癌における再発高危険群の選択,などの領域で既に応用されたり,現在応用を目指して研究が続けられている.

キーワード
breast cancer, HER-2/neu (c-erbB-2), predictive factors, trastuzumab, molecular diagnosis

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