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日外会誌. 103(5): 419-422, 2002


特集

生体肝移植の現況と展開

4.術式
1)グラフトのサイズミスマッチを克服する方法

東京大学大学院 人工臓器・移植外科

菅原 寧彦 , 幕内 雅敏

I.内容要旨
本邦における生体部分肝移植は本邦だけでも1,500例以上行われており,末期肝不全治療の標準治療でありつづけている,しかし,成人例の成績は,5年生存率で70%未満と小児例と比べて不良である.小児に比較して小さなグラフトが移植されていることがひとつの原因である可能性がある.グラフトのサイズミスマッチを克服することは,成績向上のために必要なポイントのひとつである.成人例には右葉グラフトを用いることが世界的なスタンダードとなっているが,尾状葉付き左葉グラフトや右後区域グラフトも積極的に考慮する必要がある.

キーワード
生体部分肝移植, 左葉グラフト, 右葉グラフト, 中肝静脈, 静脈再建


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