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日外会誌. 103(2): 218-223, 2002


特集

肺癌非手術療法の新しい試み

2.新規抗癌剤

国立がんセンター中央病院 内科

加藤 靖文 , 西條 長宏

I.内容要旨
1990年代に開発された新規抗癌剤(New agents)irinotecan, paclitaxel, docetaxel, vinorelbine, gemcitabineは,未だ発見時に多数を占める治癒切除不可能な非小細胞癌(NSCLC)に対して,有効性が示唆され,様々なtrialが行われた.現在,これらの薬剤を含むPlatinum-based regimenが標準治療と考えられている.また,この中には,docetaxelの様にNSCLCの化学療法の2nd-lineとしての有効性が証明されたものもある.現時点では,NSCLCに対する明らかに優れたregimenは無く,投与時間,コスト,QOL,副作用等により用いるべきregimenを選択している現状である.小細胞癌(SCLC)に対して有効性が示唆されているCPT-11, Topotecan, Amurubicinの導入によって,治療効果の改善は既に認められつつあり,更なる治療成績の向上を求め,臨床試験が行われている.本稿では,最新の報告(ASCO, ~2001)を踏まえ,化学療法の現状, newagentsについて,概説する.

キーワード
Lung cancer, new agents, combination chemotherapy, new regimens


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