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日外会誌. 102(9): 642-646, 2001


特集

頸部食道再建術

5.空腸による頸部食道再建術

1) 東京女子医科大学 消化器外科
2) 東京女子医科大学 形成外科

井手 博子1) , 江口 礼紀1) , 中村 努1) , 太田 正穂1) , 成宮 孝祐1) , 野崎 幹弘2)

I.内容要旨
頸部食道切除後の再建法として,遊離空腸を用いた標準的な術式と音声管作成を伴う術式について述べた.遊離空腸移植術による再建は,移植空腸の採取法から吻合血管の選択,血管吻合法,下咽頭と空腸の吻合法の工夫,術後管理に至るまで種々の注意点や工夫が必要であるが,患者の術後QOLの向上に寄与するところは大きい.特に根治性のある喉頭合併切除例に対しては音声管を付加した再建法が今後広く取り入れられることが望ましく,我々の術式の工夫を紹介した.

キーワード
頸部食道癌, 遊離空腸移植, 音声管, micro vascular surgery, 超高位吻合


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