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日外会誌. 101(11): 787-790, 2000


特集

救急医療における中毒医療の現況

7. 急性中毒の基本処置

広島大学 医学部救急医学講座

岩崎 泰昌 , 大谷 美奈子

I.内容要旨
急性中毒の基本処置としては,救命処置を含めた呼吸循環管理と中毒起因物質の排除,解毒薬や拮抗薬の投与がある.この中で中毒起因物質の排除は,その種類に関わらず共通した処置であり,いかに速やかに薬毒物を体外へ排泄できるかが,中毒作用を最小限に抑えることにつながり,中毒患者の治療上の重要なポイントとなる.中毒起因物質の排除は,大きく未吸収薬毒物の排除と既吸収薬毒物の排泄促進に分けられ,前者には水洗,催吐,胃洗浄,活性炭・下剤の投与が,後者には強制利尿,血液浄化法が含まれる.本稿では,これらの基本処置を正確かつ速やかに行えるように,血液浄化法を除いた中毒起因物質の排除法について,その目的,適応,方法等に関して述べる.

キーワード
水洗, 催吐, 胃洗浄, 活性炭, 強制利尿

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