[書誌情報] [全文PDF] (2933KB) [会員限定・要二段階認証][検索結果へ戻る]

日外会誌. 101(10): 703-707, 2000


特集

Day Surgery

3.麻酔科から見た Day Surgery

慶應義塾大学 医学部麻酔学教室

武田 純三

I.内容要旨
米国では1983年以来日帰り手術が急増してきた.その原動力となったのは,医療費の抑制を目的とした医療経済の原理に基づくものであった.日本でも医療費の増大に対する有効な手段として,日帰り手術に対する関心が急速に高まってきている.日帰り手術は,術後家に帰りたいという患者の希望をかなえられるし,病院としても手術室を有効に使え,多くの手術を行えるというメリットがある.そのメリットを生かすには,患者の安全を確保する事が必要である.術後のケアが在宅で行われる事から,迅速で確実かつ合併症の少ない手術,速やかで質の良い麻酔からの覚醒,行き届いた術後管理とそれを支える設備,人員,体制が整っている必要がある.麻酔関連学会では昨年これらの概念に基づいて「日帰り麻酔の安全のための基準」を設定し,患者の安全を確保する努力を行っている.

キーワード
日帰り麻酔, QOL, 医療経済, 帰宅基準, 日帰り麻酔の安全のための基準

このページのトップへ戻る


PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。