[書誌情報] [全文PDF] (4232KB) [会員限定・要二段階認証][検索結果へ戻る]

日外会誌. 101(9): 618-624, 2000


特集

新しい免疫の啓蟄-外科学とのかかわり-

8.癌に対する遺伝子治療

東京大学医科学研究所病院 内科

谷 憲三朗

I.内容要旨
遺伝子治療臨床研究は米国を中心に進められて来ているが,まだこれらの臨床研究の殆どが第I/II相臨床研究であり,安全性の検討を中心に進められている.その中でも免疫遺伝子治療は全身的効果が期待でき,従来からの免疫療法の流れをさらに発展できる可能性があるものとして注目されている.我々は特に専門的抗原提示細胞である樹状細胞活性化能の高い,GMCSF(顆粒球マクロファージコロニー刺激因子)遺伝子を用いた免疫遺伝子治療臨床研究を転移性腎癌患者を対象に行ってきている.本稿ではその現状を御紹介させていただく.

キーワード
顆粒球マクロファージコロニー刺激因子, GM-CSF, 免疫遺伝子治療, 樹状細胞細胞

このページのトップへ戻る


PDFを閲覧するためには Adobe Reader が必要です。