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日外会誌. 101(8): 535-538, 2000


特集

内視鏡外科の基礎と臨床

4.乳腺疾患

九州大学大学院 消化器・総合外科 (第2外科)

北村 薫 , 井上 博道 , 木下 旬子 , 杉町 圭蔵

I.内容要旨
教室では1997年より,乳腺良性腫瘍に対して細径内視鏡下に,中腋窩線に置いた最大12mmの小切開から腫瘍摘出術を考案し,開始当初より既に37例(平均年齢27.6歳)に対して臨床応用してきた.平均腫瘍径は3.6cm,4例(10.8%)が両側性,7例(18.9%)が多発性(同時性6例,異時性1例)であった.初期の2例以外は全て中腋窩線からのアプローチで行っている.本術式は,乳房を無傷のままで腫瘍を完全に摘出しうる非常に有用な新術式である.

キーワード
乳腺腫瘍, 内視鏡下手術, 整容性


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